はじめてのけん玉

けん玉の入手

けん玉をやってみましょう!と言っても、けん玉がないと何も始まりませんので、まずはけん玉を入手しましょう。けん玉教室やイベントなどで借りることもできますが、できれば自分のけん玉を購入された方がよいでしょう。けん玉の技に挑戦されるなら、日本けん玉協会認定の競技用けん玉がおすすめです。民芸品などのけん玉でも簡単な技ならできないことはないですが、競技用のけん玉は材質・形状・バランスにこだわって作られていますので、段違いに技がやりやすくなっています。
日本けん玉協会認定のけん玉には、日本けん玉協会のマークが付いていますので、マークを目印にお買い求めください。

各部位の名称

けん玉の各部位の名称をご紹介します。画像をクリックすると拡大されます。

各部位の名称
各部位の名称

けん玉の調整

糸の長さの調整

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けん玉の糸の長さには特に制限はありませんが、あまり長すぎても短すぎても技がやりにくくなってしまいます。38cm~40cmくらいにすると最も技がやりやすいと言われています。けんに玉を挿した状態で、糸と中皿の下の間に指が2本入るくらいが38cmの目安です。
小学校低学年以下の小さなお子様の場合は、35cmくらいにしてもよいでしょう。けんに玉を挿した状態で中皿のふちに届くくらいが35cmの目安です。

けん先の加工

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けん玉のけん先は、新品のときは尖っていますが、練習しているうちに玉にぶつかってすり減ってしまいます。新品のけん玉を使う前に、けん先の先端に瞬間接着剤を塗っておくとすり減りにくくなります。塗る量は2,3滴で充分です。瞬間接着剤が先端の尖った部分からはみ出さないようにしましょう。

糸に結び目を作る

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玉の糸穴から2,3cmのところに二重結びで結び目を作っておきましょう。こうしておかないと、灯台などのときに、糸を固定しているビーズが玉の穴から出てきて、けんと玉との間に挟まってしまうことがあります。初心者のうちはあまり気になることはありませんが、有段者のほとんどは結び目を作っています。結び目を作ることによって3mm程度糸が短くなってしまいますので、糸の長さを調整するときに気をつけてください。

持ち方

けん玉にはたくさんの技があり、技によって適した持ち方があります。けん玉の持ち方のうち、主なものをご紹介します。

お皿の持ち方

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大皿、小皿、中皿、もしかめなど皿に玉を乗せる技はこの持ち方を使います。
ペンを持つように親指と人差し指でけんをはさみ、中指と薬指を皿にかけて持ちましょう。

けんの持ち方

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とめけん、ふりけん、日本一周、世界一周などけんを持つ技はこの持ち方を使います。
けんを握ってしまわずに、指先で持つようにしましょう。
けんを持つ指の数は何本でもかまいません。

玉の持ち方

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飛行機、灯台など玉を持つ技はこの持ち方を使います。
親指・人差し指・中指で、地球でいう赤道のところを持ちましょう。玉を握ってしまわずに、指先で持つようにしましょう。薬指と小指は、糸に引っかからないようにしましょう。

構え方

構え方のポイントをご紹介します。

  • 肩の力を抜き、リラックスしましょう。余計な力を抜くことが上達への早道です。
  • 足は肩幅に開き、けん玉を持っている手の方の足を半歩前に出すとよいでしょう。
  • けん玉を持つ手はへその前あたりで構えるとよいでしょう。
  • はじめのうちはとにかくひざを使うことを意識するのがよいでしょう。手だけで技を行なっているとなかなか上達できません。

けん玉の技に挑戦してみましょう

けん玉にはたくさんの技がありますが、まずは級の技に挑戦してみるとよいでしょう。はじめは皿に乗せるのもやっとで、けんに玉を挿すなんて夢のように思えるかもしれませんが、基本を守ってこつをつかめばきっとできます。このサイトで公開している技の動画や解説を参考にしてみてください。
本格的にけん玉を学びたい方や、級・段の認定を受けたい方はお近くのけん玉教室に参加されるのがよいでしょう。けん玉教室情報のページで全国のけん玉教室情報を公開しています。練習日時や会費はそれぞれの教室によってまちまちですので、参加される前に各教室の連絡先にお問い合わせください。
腕試しをしたい方は大会に参加されるとよいでしょう。協会主催の全国大会から、支部主催の地方大会まで、大小様々な大会が開催されています。級や段でクラスが分かれている大会もたくさんありますので、初心者の方でも楽しめるでしょう。全国大会には、日本最高クラスのけん玉プレイヤーも参加します。一流プレイヤーの華麗な技には、思わず目を奪われることでしょう。
けん玉の技の数は一説によると数千とも数万とも言われています。常に新しい技が生まれていますのでそれらをすべて把握することはできません。一生かけても尽きることのない奥の深いけん玉の世界に、あなたもぜひ足を踏み入れてみてください。