オンラインによるけん玉道級位・準初段審査について

期間を延長いたします。

5月31日(日) → 6月30日(火)

 新型コロナウイルス感染症拡大防止による自粛等が続く中、公益社団法人日本けん玉協会では期間限定でオンラインによる級位・準初段の認定を行えるようにいたしました。下記の内容をご確認の上、運動不足解消、リフレッシュにご活用いただけたらと思います。

 現在最前線で闘っている医療従事者の方への感謝と、皆様のお身体と心の健康、早い終息を心から祈っております。

【目的】

 現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言が発令され、日本全国において休校、休業、在宅勤務、外出自粛等が行われています。けん玉の普及活動も例にもれず、けん玉道級・段位認定会、けん玉教室、けん玉大会等多くの活動が延期・中止になっています。一方で、そもそもけん玉は、屋内外を問わず誰でも気軽に楽しむことができる側面を持ち、いわゆる「三密」状態の心配なく心身のリフレッシュ効果を期待できるツールでもあります。実際にこのストレスフルな生活の気分転換の1つの方法として目をつけ、けん玉の購入等、協会事務局へ問い合わせる方が増えています。

 そこで、公益社団法人日本けん玉協会では、オンラインによる級位・準初段認定を暫定的に行い、国民がけん玉で心身をリフレッシュして健康を維持・増進し、世の中の閉塞感を軽減するための一助とすべく、その実施要領について定めることとしました。

【規程および様式】

 本文書に記載のない事項は「けん玉道級・段位審査規程」(※1)に、技については「級・段位認定試験種目における技の解説と注意事項」(※2)に従うこと。また審査の際に使用する「級位認定試験受審申込書」(※3)は通常の様式を使用してよい。

※1 けん玉道級・段位審査規程

※2 級・段位認定試験種目における技の解説と注意事項

※3 級位認定試験受審申込書

【対象】

1)対象とするのは 10級~1級 ならびに 準初段 の審査とする。

・初段以上の段位は対象外とする。

・もしかめは100回までとする(それ以上は認めない)。

・タイム競技Bのタイム計測は対象外とする。

・入門級位の認定は行わない。

【実施期間】

2)新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛要請等、社会情勢を鑑みて暫定的に対応するものであり、実施期間は2020年5月31日までとする。今後の状況によっては期間の変更もあります。その場合はホームページにてご案内いたします。

【受審申込】

3)受審を希望する者は以下の通り申し込みをする。

●けん玉教室の生徒等、審査員資格保有者を知っており連絡がつく場合

・受審希望者は、メール・電話等により直接審査員資格保有者に申し込む。

・申込受付を行った審査員資格保有者は、自らオンラインによる審査を行うか、他の審査員資格保有者に審査を依頼するか、又は、事務局にマッチングを依頼する。

●審査員資格保有者を知らない、連絡がとれない場合

・受審希望者は、メール等により「級位認定試験受審申込書」(※3)に記載必須の事項を添えて協会事務局に申し込む。(注)記載必須の事項は下記の通り

アドレス: info@kendama.or.jp

氏名(ふりがな)、現有級位、住所、電話番号(あるいは携帯番号)、生年月日

・事務局は受審申込者と審査員資格保有者のマッチングを行い、必要な情報を審査員資格保有者へ提供し、その旨を受審申込者へ伝達する。

・審査を行うことになった審査員資格保有者は、自ら受審希望者とコンタクトをとり、オンラインによる審査を行う。

4)受審申込は無料とする。ただし、認定証発行時に送料等の支払が数百円程度発生する可能性がある。

【審査時の諸注意】

5)使用するオンラインツールはSkype、LINE、Zoom等特に問わないが、受審者の試技を確実に確認できるものであること。

6)リアルタイムで審査すること。受審者が独自に動画を撮影して後日審査員がその動画を確認する、といったリアルタイムではない審査は認めない。

7)通常の審査と同様に、級位ならびに準初段を認定することができる認定指導員等が審査すること。

(注)級位ならびに準初段を認定することができる認定指導員等とは

  • A級指導員
  • 1級指導員
  • 2級指導員
  • 普及員
  • 認定ライセンスを保有しない初段以上の段位受有者で、満15歳以上(満15 歳の者については誕生日以後最初の4月1日を迎えた者に限る。)の活動会員

8)通常の審査と同様に、審査員は1名でよい。ただし受審者が小学生以下の場合は保護者が同伴すること。

9)けん玉検査や最初と最後の礼など、通常の審査と同様に行うこと。

10)対象が級位および準初段のため、受審は1日に1回のみであるが、前回の審査から1日経過していれば再度受審できる(毎日受審できる)。

【試技の成否判定における諸注意】

11)以下の場合は失敗と判定する。

・審査員からけん玉が見えなくなった場合。

 → 審査員は、技を行う際の体の角度や立ち位置を可能な限り受審者の不利にならぬよう指示すること。

 → 特に飛行機、ふりけんは審査員から見て横を向いた状態を推奨(絶対ではない)する。

・通信状況の悪化等で画像が途中で途切れた場合。

※ふりけんにおける玉の床面、一周技における玉の衣服、灯台におけるけんの指への接触等、失敗した場合は審査員の判定を待たず、けん玉道精神に則り受審者自ら申告を行うものとする。

【認定証の発行】

12)認定証は審査員(長)が発行する(通常通り)。又は事務局の代行発行も可とする。

●審査員(長)が発行する場合

・認定証を受審者に授与する際、いわゆる「三密」を避けた状態での手渡し、あるいは郵送等方法は問わないが、発生した送料等は審査員(長)と受審者のやり取りによる。この際の金額は実費を原則とする。

●事務局が発行を代行する場合

・審査員(長)は、審査結果が記入された「級位認定試験受審申込書」を事務局に送る。写真撮影した画像データ、スキャンしたPDFデータをメールにて添付、あるいは直接郵送するなど、方法は問わない。

・受審者は協会事務局へ送料手数料等の諸経費を含め440円(税込)を支払う。けん玉SHOP(※4)より「級位・準初段認定証発行」をご購入いただくか、郵便局(※5)よりご入金ください。

※4 けん玉SHOP

※5 郵便局備付の「払込取扱票」をご利用いただき、口座記号番号、加入者名を必要事項を記入の上、440円をご入金ください。【口座記号番号 00100-8–64694 加入者名 日本けん玉協会 必要事項 受審者名、送付先住所、電話番号】

・上記に基づき、事務局は審査員(長)名で認定証を発行し受審者へ郵送する。

【終わりに】

 本来、眼前に審査員が、周囲には仲間や応援の観衆がおり、練習の場とは異なる張りつめた空気が漂う臨場感・緊張感を感じながら審査が行われるということが、審査における重要な要素の1つであり、そのような環境・状況においても実力を発揮できる心の在り方等を模索することも“人を育む”けん玉道の魅力であり醍醐味とも言えます。

 ゆえにここで取り扱うオンラインによる審査は、あくまで期間限定による暫定的なものであり、今回結果的に蓄積された経験をもとに、恒久的に執り行えるオンライン審査等の立ち上げを目指すものではないことを申し添えておきます。