第38回全日本けん玉道選手権の変動種目のご案内

第38回全日本けん玉道選手権の変動種目決定
2016年の全日本選手権変動種目は「歴史に埋もれた技の発掘」をテーマに、旧段位認定表の最高位の技であった「前ふりすべり止め極意」(旧八段審査に登場。10回中1回の成功が必要でした)と、本来の動作とかけ離れた形で伝承されている「ジャンピング宇宙遊泳」(ジャンピングは手首で行う。玉がジャンピングするような瞬間があることから命名された技)を採用することに致しました。
⑪前ふりすべり止め極意
【持ち方】  極意技の持ち方
けん先を手のひら側にし、糸の出ている側の皿胴を下にして片手でけんの小皿と大皿を挟む様に持つ。皿胴より中皿側のけんに触れてはならない。
【技の動作】
一方の手でけんの小皿と大皿を持って、他方の手でつり下げた玉を持って手前に引き寄せ構える。玉を放して玉を前に振り出し、けんを手前に動かして玉を引き空中で玉を手前に1回転させ、玉の穴を利用して玉をすべり止めに乗せて静止させる。玉及び体の動きを少なくとも3秒静止させること。
【注意事項】
・皿胴より中皿側のけんを持ってはならない。けんを持つ手はけん先に触れても良い。
・手で玉を持って体を一旦静止させて構えている場合、玉を振り出すために、膝を曲げ伸ばす動きや、体でリズムをとるなどの予備動作を行った時点で技が開始されたと見なす。
・手で玉を押さえずに一旦体を静止させて構えている場合、玉を前後に振るなどの予備動作を始めた時点で技が開始されたと見なす。
・主審の「成功」の合図(発声、挙手)があるまでけん玉と体を静止させておくこと。
・技を開始した後に、再び手で玉を押さえるなど、あきらかに技の一連の流れを止める動作を行った場合は、動作を中断しやり直したと見なす。
 
⑫ジャンピング宇宙遊泳(ジャンピングは手首に限定する)
【持ち方】  片手でけんを持つ。持ち方の詳細は問わない。
持ち替え後の持ち方  玉の持ち方
【技の動作】
けんを持ち、玉を下につり下げて構える。糸が張った状態のまま玉を振り上げてけんを放し、けん玉を空中前方に投げ上げる。糸の張った状態でけんと玉を結ぶ糸の中央付近を中心にけんと玉が手前に1回転してきた時に、玉の糸に近い部分を糸もろとも、上から手首で押し当てて手首を返して、糸が張った状態のまま、玉を中心にけんが1回転するようにけんを振り上げて、玉と糸から手首を離す。次いで、玉を中心にけんが1回転してきた時に、再び玉の糸に近い部分を糸もろとも、上から手首で押し当てて手首を返して、糸が張った状態のまま、玉を中心にけんが1回転するようにけんを振り上げて、玉と糸から手首を離す。いわゆる「ジャンピング」の動作は3回以上繰り返すこと。最後に、糸の張った状態で玉を中心にけんが手前に1回転してきたとき玉をつかみ、「飛行機」のようにけんを振り出した後、けんを手前に1/2回転させ、けん先を玉の穴に入れる。
【注意事項】
・けん先の玉の穴への入れ方は、すくいけんや一回転飛行機にならないこと。けん先は水平より下向きの状態で玉の穴に入れること。
・けんを放す前に、玉を前後にふる、リズムをとるために動作を反復することは可とし、この予備動作を行った時点で技が開始されたと見なす。
・技は片手で行うこと(最初にけんを持った手で、玉や糸に手首を押し当てたり、玉をつかむこと)。
・技を開始した後に、けんを放す前に、振る動作をしている玉を再び手で押さえるなど、あきらかに技の一連の流れを止める動作を行った場合は、動作を中断しやり直したと見なす。
・玉の糸に近い部分を糸もろとも、上から手首で押し当てて手首を返すとき、手の平や
指の側面で押し当ててはならない。また、玉をつかんではならない。
・技は体の正面又は側面側で行うこと